蟻喰い

真実の言葉は苦い　苦いでしょう
嘘はとても甘い　甘いのでしょう

辛い　現実から逃げるように
小さな液晶に求める　助け
嫌い　焦って震える親指

体に良いものは苦い　苦いでしょう
子ども騙しは甘い　甘いのでしょう

幸い　欲したあの日のように
大きな青空を仰ぐ　届け
蒼い　真っ直ぐ見据える瞳

真実は　苦い
嘘は　甘い
苦い物を嫌う人達
甘い物に群がる蟻のよう

それは違う　違うでしょう

見据えた蒼は知っている
苦き物は辛き物ではないと　云う
液晶に巣食われた心　放て
苦きは良き物

真実は苦い　苦いです
嘘は甘い　甘いのです
それが現実　それが世の中
甘き物は子ども騙し
苦き物を手に取りなさい
蟻喰いに見つかる前に

私、大切な人が居ます。

あの人は愛を歌い謳う。
例えばそう、

真っ直ぐな明るい道かと思えば、
急に真っ暗な長いトンネルを通る。

あの人はそんな愛を透る。
愛に正直、

嘘が吐けないのかと思えば、
ただ怖いだけなんだと苦笑いする。

あの人が愛を謳い歌う。
例えばそう、

そんな貴方の傍にずっと居たい、
そう想う私のこの気持ちのように。

掌

幼い頃に祖母に聞かされた
掌は長く見つめてはいけないと
そうした人は亡くなっていったんだと
幼い私にはとても怖かった

成長した私は思う
その人達は寂しかったんじゃないのかと
その掌にぬくもりが欲しかったんじゃないのかと
勝手な想像に　勝手に寂しくなった

私はきっとその掌に
自分の掌を重ねる事は出来ない
知らない人のぬくもりよりも
近くの貴方のぬくもりの方が
きっとずっとあたたかい

自分の掌を見る
何も苦労してない掌
親に甘えていた証拠
申し訳無いと思いつつも
ぬくもりを感じる　もう怖くはない

投げかける想い

手を伸ばせば空

貴方は今　何を想うのです

神鳴る雷

貴方は今　何を想うのです

私は貴方が羨ましい

故に尊い

故に近しい

止まない涙

貴方は今　何を悲しむのです

病まない光

貴方は今　其処に居るのです

私は貴方が愛おしい

故に傍に

故に心に

ずっとずっと貴方を想うのです

恋／愛

私は恋をした事が無い
そのくせ知ったかぶりで恋愛を語ってた

だけど愛なら知ってる
親から貰った愛情／友から貰った友情
そういう類の中に確かに愛はある

だから私は恋愛の“愛”の部分を頼りに
“恋”を語ってたのかも知れないって
今ならそう思う

恋は良いものなんでしょうね
笑ったり泣いたり忙しそうだけど
自分が愛した人が同じように
自分を愛してくれるんでしょう？
それは素晴らしい現象で
私はそれが起きる切っ掛けを知らない

だから私の描く恋愛は
幻想／空想／妄想
そして紛れもない理想
恋をして愛を感じたい

いつかまだ見ぬ恋するお相手
貴方に私は初心者の恋で愛を謳いましょう