初めの一歩

君が涙に濡れるその訳が
それすら僕には分からないなんて

カーテンが揺らぐあの教室で
君は何を憂いていたの

儚く灯る君の瞳は
何を捉えて離さないの

「 ねぇ 」

君に向かって、僕からの
初めの一歩が踏み出せたなら

甘え

甘えに溺れ

当たり前にしていた事が

当たり前に出来なくなっていた


甘く熟した果実の成れの果て

どろりと腐った果実はもう

生まれ変わる種すら残せず

土と同化し消え去るんだろう


甘え腐った私への罰

それはあまりにも残酷でした


後悔なんてする暇も無く

私にはもう


何も残ってなかったのだから

衝動

ぶっ壊したい衝動

君にもあるだろう

何もかも面影奪って

盛大な破壊音奏でて

痛みさえも欲するんだ

そう

あわよくば

僕すら壊れてほしくて

壊して

壊して

壊れれば良い

だけど

現実は上手くいかない

現実は許してくれない

壊さず

壊れず

何事もないように

己の衝動を閉じ込める

厳重な檻と

何重の鎖で

暴れる事すら許さない




あぁ




今日も素晴らしい世界だ

雫

夕焼け空が泣いた頃
雫に濡れる君の頬を
優しく伝う粒は誰のもの

泣いているのは夕焼け空と
不意に伝う雫の熱に
気付いてしまった君だろう

次第に空は泣き止んで
熱を帯びた君の雫だけ
しばらく頬を伝ってた

君のいない世界

君のいなくなったこの世界に
何の意味がある？
君がいないまま時間が進むなど
あってはいけない
神が許すというのなら
僕は神すら壊そう

君のいない世界は僕が
跡形もなく壊すから
そこで少し待っていて
二人の世界でまた逢おう