フェイス

愛想笑いのフェイクなフェイス

剥いでも剥いでも変わらぬフェイス

フェイクばかりの私の真実

苦しみ悩み苦痛に歪む

素顔という名のフェイスは そう

一番最初に脱ぎ捨てた

靴擦れ

新しい靴

新しい環境

つきり と痛む靴擦れが

私の不安を掻き立てる

つきり つきり

不意に流れたこの涙は

靴擦れのせい…

踵を履き潰して

自分を押し潰すの

そうして私は

社会を歩む

「ごめんなさい」

思った頃には後ろを向いて

云った頃にはもう居ない


意味を持たない私の言葉

虚しく胸がずきりと痛む


あなたの笑顔を

奪うつもりはなかったのに


もう一度　もう一度

あなたと一緒に

笑いたかった

てるてる坊主

苦しい

ぽつりと零れた言の葉の雫
それはあまりに素直なもので
何故だかとても澄んでいて

誰の目にもとまらない

人知れず溜まる雫の果てに
深い深い沼が誘う

いつかきっと

誰かが晴れを望むまで
てるてる坊主を吊るすまで

止まない雨

雫を受け止める言の葉が
病んで枯れてしまう前に

生きて、

あなたのことが大好きです、と。
いつもいつも、想っています。

大好きが故に、ふと考えるのです。
あなたが居なくなってしまったら、と。

涙ってこんなにも簡単に流れるものなのですね。
考えたくなんて、ないのですが。

何かが終われば、何かが始まる。
何かが終わらなければ、何かが始まらない。
何かを始めるには、何かを終わらなければ、
いけない、と。

そんな事、どうだって良い。
そんな事どうだって良いんです。

終わるなら始まらなくて良い。
あなたの居ない始まりなど終わっている。

ねぇ。
生きて生きて生きて生きて、生き続けて。

もし、
それが辛いなら、どうしようもなくなったら、
苦しくて仕方が無いのなら、悲しい顔をするのなら、
すっごく嫌だけど、あなたにとっての最善なのなら、
あなたにとっての最良ならば、
終わりを迎えても、良いよ。

ただ…
正直私は、しばらくずっと始まりとは、
向かい合えないと思います。
だから、
出来る限り今は幸せに、あなたを生き続けて下さい。